
同じ「もちもち食パン」でも、買うお店によって食感はまるで違います。袋を開けた瞬間にぐっと指が沈むものもあれば、噛むほど弾力が返ってくるものもある。この差は、運や焼き加減ではなく、小麦・水分量・製法という3つの要素でほぼ決まります。私たちつばめパンは天然酵母と北海道美瑛産小麦100%で食パンを焼く専門店として、毎朝この違いと向き合っています。
「もちもちって、結局なにで決まるの」「家で焼くとパサつくのはなぜ」「お店ごとに食感が違うのは気のせい」。検索窓の前で、そんな小さな疑問を抱えていませんか。もちもち感は感覚的に語られがちで、判断材料が見えにくいテーマです。この記事では、何がもちもちを生むのかを分解し、お店や食パンを選ぶときに自分で見分けられる状態を目指します。
【この記事のポイント】
- もちもち食感は「小麦」「水分量」「製法」の3つでほぼ決まること
- お店や食パンを選ぶときに自分で見分ける具体的なポイント
- 買った後に食感を保つ、家庭でできるちょっとした工夫
今日のおさらい:要点3つ
- もちもち感は、小麦のたんぱく質・水分量・発酵や練りの製法という3要素の組み合わせで生まれます。
- 「もちもち」と「ふんわり」は別の食感で、どちらが上ということではなく好みの問題です。
- 同じ食パンでも、保存や切り方、トーストの仕方で食感は大きく変わります。
この記事の結論
- 一言で言うと、もちもちは「小麦のたんぱく質」と「しっかり含んだ水分」が支える食感です。
- 最も重要なのは、原材料表示と店の説明を見て、自分の好みの食感に近いものを選ぶこと。
- 迷ったときは、まず1斤を厚切りと薄切りの両方で試して、自分の「ちょうどいい」を知ることです。
なぜ食パンの食感は店ごとにこんなに違うのか
つい何種類も買い比べてしまう、その理由
「前に食べたあのもちもちが忘れられなくて」。店頭でそうおっしゃるお客様は、実はとても多いです。一度好みの食感に出会うと、別のお店でも同じものを探してしまう。けれど買ってみると、似ているようで少し違う。それでまた別のを試す。気づけば冷凍庫に食べかけの食パンが何種類か、という方も珍しくありません。
これは選び方が下手なわけではなく、食パンの食感が「見た目だけでは判断しにくい」ことが原因です。同じ白い四角でも、中身の作り方はお店ごとにまるで違います。だからこそ、何で食感が決まるのかを知っておくと、買い比べの遠回りが少し減ります。
食感を左右する3つの要素
正直なところ、もちもち感を決める要素は無数にありますが、大きく分けると次の3つに集約されます。
ひとつめは小麦。たんぱく質の量が多い小麦は、こねたときにグルテンという網目構造をしっかり作り、弾力のある生地になります。ふたつめは水分量。生地に含ませる水が多いほど、焼き上がりはしっとり、もっちりしやすくなります。みっつめは製法。発酵にかける時間や練り方、酵母の種類で、同じ材料でも食感は変わります。
私たちが使う天然酵母は、ゆっくり時間をかけて発酵が進むため、生地に独特のしっとり感と小麦の香りが残りやすいと感じています。ただし、これも「天然酵母だから必ずもちもち」とは言い切れません。あくまで要素のひとつ、と受け止めていただくのが正直なところです。
数値で見る「もちもち」の目安
具体的な目安をお伝えします。一般的に、もっちりした食パンは生地の水分量(加水率)が小麦に対しておおよそ70〜80%前後とされ、ふんわり軽いタイプより水分が多めです。たんぱく質含有量の高い小麦ほど、こねたときに弾力が出やすい傾向があります。
ただし、ここはケースによります。加水率を上げれば必ず美味しいわけではなく、扱いが難しくなり、焼き加減との兼ね合いも出てきます。数字はあくまで参考に、最後は実際の食感で選ぶのが確実です。
自分好みのもちもち食パンを選ぶには
もちもち食パンを見分ける5つのポイント
- 原材料表示を見る。小麦の産地や種類、酵母の表記から、しっとり系か軽い系かのおおよその見当がつきます。
- 断面の気泡を見る。気泡が細かく詰まっているものは、もっちり寄りの食感になりやすいです。
- 手に持った重さを感じる。同じサイズでもずっしり重いものは、水分や生地の密度が高くもちもちしやすい傾向。
- お店の人に聞く。「もっちり系ですか、ふんわり系ですか」と一言尋ねるのがいちばん早くて確実です。
- まず厚切りで食べてみる。もちもち感は厚みがあるほど感じやすいので、最初の1枚は厚めがおすすめ。
店頭でよくいただくご質問から
「これってもちもちですか、ふわふわですか」。レジでこう聞かれることが、本当によくあります。ある日、小さなお子さんを連れたお母様が「子どもが耳まで食べやすいのがいい」とおっしゃって、もちもち寄りの食感をお求めでした。
そのときスタッフがお伝えしたのは、「もちもち系は冷めても弾力が残りやすいので、お弁当やおやつにも向いています」という一言。後日また来てくださって、「あれから子どもがパンの耳を残さなくなった」と。私たちにとって、こうした朝食卓の小さな変化が何よりの励みです。押し売りはしません。お客様の生活に合うものが見つかれば、それでいいと思っています。
比較した人が確認していたこと
他のお店とも比べてから決めたい、という方は多いです。実際にじっくり選ばれた方が確認していたのは、だいたい次の点でした。
小麦の産地と種類。天然酵母かイーストか。値段と一斤あたりの量。そして「冷めても美味しいか」。もちもち感を重視する方ほど、買ってすぐより、少し時間が経ってからの食感を気にされます。比較すること自体は、まったく悪いことではありません。むしろ納得して選んでいただけるほうが、私たちも嬉しいのです。迷われたら、店頭で遠慮なくお尋ねください。
よくある質問
Q1. もちもちとふんわりはどちらが美味しいですか?
A1. 優劣はなく好みの問題です。もちもちは噛みごたえと弾力、ふんわりは軽さが魅力。両方を一度試して、自分の好みを知るのが近道です。
Q2. もちもち食パンはトーストしても大丈夫ですか?
A2. 大丈夫です。表面はカリッと、中はもちっと残ります。1000W前後で2〜3分、薄めの焼き色が目安。焼きすぎると弾力が抜けやすいので注意です。
Q3. 家で焼くとパサつくのはなぜですか?
A3. 多くは水分不足か練り不足です。レシピの加水率を少し上げ、生地がなめらかになるまでこねると、もちもち感が出やすくなります。
Q4. もちもち感は何日くらい持ちますか?
A4. 常温では当日〜翌日が目安で、それ以降は徐々に固くなります。もちもち感を保つなら、当日に食べきれない分は冷凍がおすすめです。
Q5. 天然酵母だと必ずもちもちになりますか?
A5. 必ずではありません。酵母は要素のひとつで、小麦や水分量、製法との組み合わせで決まります。ただし、しっとり感や香りは残りやすい傾向があります。
Q6. 北海道小麦はもちもちに向いていますか?
A6. 向きやすいです。私たちが使う北海道美瑛産小麦は、香りと甘み、しっとりした食感が出やすく、もちもち食パンと相性が良いと感じています。
Q7. 冷凍するともちもち感は落ちますか?
A7. 落ちにくいです。早めに1枚ずつ冷凍し、凍ったままトーストすれば、買った日に近い食感に戻りやすいです。常温放置より冷凍が確実です。
Q8. もちもち食パンはどんな食べ方が合いますか?
A8. 厚切りトーストやサンドイッチに向きます。冷めても弾力が残るので、お弁当やおやつにも。バターやはちみつとも好相性です。
Q9. つばめパンの食パンはどこで購入できますか?
A9. 名古屋を中心に7店舗(尼ヶ坂本店・神の倉店・名駅店・庄内緑地公園店・mozoワンダーシティ店・杁ヶ池公園店・志段味店)でお買い求めいただけます。焼き上がり時間は店舗ごとに異なるため、できたてを狙う場合は事前に各店へご確認いただくのがおすすめです。
Q10. 最新情報や季節限定の商品はどこで分かりますか?
A10. 公式サイトと公式LINEでご案内しています。新商品や数量限定のパンの情報も配信していますので、気になる方は公式LINEのご登録が便利です。お近くの店舗は店舗一覧ページからご確認いただけます。
Q11. はじめてでも選びやすいおすすめはありますか?
A11. 迷われた際は、まず天然酵母と北海道美瑛産小麦の風味がいちばん伝わるプレーンな食パンから試していただくのがおすすめです。そのままでも、軽くトーストしても小麦の甘みと香りを楽しめます。ケースによりますが、食べ比べてお好みを見つける方も多いです。
まとめ
最後に、要点を整理します。
- もちもち食感は「小麦のたんぱく質」「水分量」「製法」の3要素の組み合わせで決まります。
- もちもちとふんわりに優劣はなく、自分の好みで選ぶのがいちばんです。
- 選ぶときは原材料表示・断面・重さを見て、迷ったら店の人に聞くのが確実。
- 買った後は早めの冷凍と厚切りで、もちもち感を長く楽しめます。
もちもち感は言葉だけでは伝わりにくいので、まずは一度食べて確かめていただくのがいちばんだと思っています。つばめパンは北海道美瑛産小麦100%と天然酵母で、名古屋を中心に7店舗で焼きたての食パンをお届けしています。お近くの店舗で、ぜひ自分の「ちょうどいいもちもち」を見つけてみてください。気になることは、公式サイトや公式LINEからもお気軽にお尋ねいただけます。
参考文献
- 農林水産省(小麦・小麦粉に関する情報)
- 一般財団法人 製粉振興会(小麦粉とパンに関する解説)
